ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
なんとなくそわそわして早く起きちゃったのもあって勝手に洗濯機を回した後は朝食の準備。
作りすぎたなぁって思わなくはなかったけど、智が喜んで食べてくれたから…良しかな?
「智、ここ、片付けとくからのんびりしてて」
出したものが粗方二人の胃に収まったところで先に宣言してみた。
少しでもその……お仕置きを先延ばししたい訳で…あわよくば忘れてくれないかなぁとさえ思ってる。
でも…世の中そうはうまく行かないんだよね…きっと。
智兄って雰囲気が穏やかでフワッとしてるからなんとなく忘れてくれそうだけど…そんなに甘い人じゃない。
むしろ…そのギャップが半端ないから…。
とりあえずは触らないようにしながら時間が過ぎるのを待つことにする。
ちょうど洗濯機が終わったとピーピー言いながら知らせてくるから当然のごとくそれに乗ってみる。
でも切ないかな、洗濯物自体がそんなに多くないからあっという間に干し終わっちゃって…。
仕方なくリビングに戻るとからの智兄がソファーで寝落ちしてた。
「やっぱ疲れてんだなぁ…」
そっと覗き込んだ顔に見える疲労の色。
ブランケットを取ってきてそっとかけたあとそのまま傍にしゃがみこんだ。