ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
「もう…わかったよ、一緒に……寝よう。
お風呂入ってくるから…
先に行って待ってて?」
そう言うと嬉しそうに笑う潤くん。
僕は着替えを掴むとバスルームに向かった。
少しでも長く休ませてあげたいから…なるべく早くお風呂を済ませてリビングに戻る。
冷蔵庫からペットボトルと念のために潤くんの吸入器を用意して寝室の扉を開けた。
ベッドサイドのライトだけが灯る部屋。
ベッドに目をやると…潤くんが寝息を立てていた。
「そりゃそうだよね…
発作って体力つかうもん。
それなのに頑張って料理までしてくれてさ」
そっとベッドに入り眠る潤くんの髪の毛を撫でる。
起きているときは目力があるイケメンだけど…こうやって髪の毛をおろして眠る姿は小さい頃と変わらない。
僕にとってはいくつになっても可愛い末っ子なんだよなぁ。
「潤くん…、お願いだから無茶しないで…。
潤くんが頑張り屋なのは知ってるよ…。
でもさ、体壊したら…元も子もないよ?」
聞こえてないのはわかってても言わずにいられなかった。
僕の大事な弟…。
その大事な存在をそっと抱きしめて僕も眠りについた…。