ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
ウィークリーマンションなんだけど、部屋の作りは海外のコンドミニアムみたいなこの部屋。
一人で寝るには広めのベッドが入っている。
とは言え…家のキングサイズのベッドとは違うからなぁ…。
「あっ、潤くん、お風呂出たんだ?
なんか飲むよね?
お茶とお水どっちにする?」
後ろに感じた気配に声をかける。
「うーん、水にする」
「了解」
冷蔵庫から出したミネラルウォーターのペットボトルをソファに座る潤くんに渡す。
「ありがとう」
ペットボトルを受け取った潤くんの髪の毛はまだ濡れている。
「ちゃんと乾かさないと駄目でしょ?」
潤くんの肩にかかったタオルを手に取ると優しく拭く。
「ドライヤー取ってくるから待ってて?」
「えー、いいよ。
それより智、お風呂入ってゆっくりしてきなよ?」
「じゃぁ…入ってくるからその間にちゃんと髪を乾かしてね?
約束だよ?
終わったら先に寝てていいよ。
寝室、その奥だから」
リビングの奥にある扉を指して言うと頷く潤くん。
「うん…わかった…。
じゃあ、先にベッドで待ってる」
「あっ、僕、ここで寝るから…」
僕は潤くんの座ってるソファーを指さした。