ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
「ごちそうさまでした!」
久しぶりの潤くんの料理は美味しくて僕にしては珍しくたくさん食べたから結局ビールの入る余地はなくなった。
「お粗末さまでした」
ニコニコ笑いながら食器を片そうとする潤くんを慌てて止めた。
「潤くん、片付けは僕がやるから…。
美味しいご飯、作ってくれてありがとう。
だから少し休んでなよ?
じゃなければお風呂入ってるから…先に入っておいで?
あっ、でも長く入るとまた発作出ちゃうといけないからそこだけ気をつけてね?」
「え?でも…智だって一日仕事してて疲れてるでしょ?
先にお風呂入れば?」
「大丈夫だよ、今日はオペなかったし…」
「じゃ、一緒に片付けるか?
そしたら早く終わるでしょ?」
そう言ってエプロンをつけ始めた潤くん。
こうなると、もう止まらないのはわかってるから…ここは潤くんの提案に乗ることにした。
「ほら、二人なら早く終わったでしょ?」
ドヤ顔で言う潤くんはやっぱり弟だなぁって思うんだよね…。
ほんと、うちの弟達は可愛いと思うよ。
少しでも早く潤くんを休ませたいからお風呂は先に入いらせた。
その間に寝室の準備をしておく。