ふらたーなる *Fraternal* 【気象系BL】
第2章 Dear ―Doctor Call Ⅱ ー
アスパラと人参とチーズを薄切りのロース肉で巻いて衣を着けて揚げた俺の得意料理の一つなんだ。
これは智も和も食べてくれるから…手はかかるけど作ることにした。
「んっ、やっぱりおいしい!
潤くん、ありがとう!」
美味しそうに頬張っている智を見て俺も嬉しくなる。
「これ、好きだもんね?
最近作ってなかったもんね?
時間あったし…そんなに喜んでくれてホント作ってよかったよ」
「ふふふ、翔たちに怒られたちゃうかな?
『ズルい』って」
笑いながらそんなことを言う。
ほんと、この人…どこまでかわいいんだ?
「そんときには作るから大丈夫!
だからたくさん食べて?」
「うん!」
ほんと、いつもこれぐらい食べてくれれば苦労ないんだけどね?
そんなことを思う程、今日はよく食べてくれた。
「やっぱり大好きな弟と食べるのっていいね?
一人だとさ、なんかもう…作業なんだよね、食事さえも…。
だから…潤が来てくれて本当に嬉しいよ。
ありがとうね?」
抱きしめたくなるのを我慢して一言どういたしましてと返した。