第4章 ごめん、でも……【神崎side】
「へぇ………」
「なんですか」
「別に?用件は以上?」
「っ!ええ、そうです……!」
俺の反省の色を見せない態度に余計に腹を立てたのか、彼女がいるあからさまに眉を寄せて俺を睨んだ。
「さようなら!」
「はいはーい」
俺と彼女とのやり取りを見ていたクラスのやつらが俺の周りに寄ってきた。
とは言っても、 女子ばっか。
その時の俺に男の友達なんかいなかったからさ。
いや、当たり前か。
女癖悪いやつに友達なんかできるわけない。
友達なんかいなくても女の子と楽しくできたらそれでいい。なんて強がってたけど、本当はバカ言い合える友達が欲しかった。
今は碧央がいるけどさ。