第2章 彼に隠された秘密とは……
『いえ、全く知りません。誰ですか?』
「うわ、直球!!傷つくなぁ……」
だから、誰?
ほんっとに、全く知らない。
そういえば、会長から友達関係とかそういう話、一回も聞いたことない。
わたし、会長のこと、何も知らない。
「俺は、神崎 颯(かんざき はやて)。知らのい?…………いちお、副会長してるんだけどなぁ」
『副会長……、ああ!会長がこの前言ってた、サボってばかりの───……っ!』
口を抑えた時にはもう遅かった。
「へー、そう………。そんな風に思われてたんだ………」
あーあ、落ち込んじゃった……。