第2章 彼に隠された秘密とは……
今日は、生徒会の仕事があるらしく、先に帰ってくれと言われた。でも、どんな仕事をしてるのか気になって………
会長に内緒で生徒会室に来てみました!
扉に耳を当てると、中から微かに声が聞こえてくる。さすがに何を言っているのかまでは分からないけど。
「ねえ、君」
とんとん、と肩を軽く叩かれた。
『ひえ!?』
扉に密着した、非常に怪しい格好をしている今、なぜに声をかけてきた!?スルーしてよ……。
穴があったら入りたい、ってこういう感じなんだね……。
「確か……えーっと……」
声をかけてきた男子生徒……ネクタイの色が藍色だから三年生か。まあ、とにかくその彼は、しばらく悩む素振りを見せた。
「あ、思い出した!美祢ちゃんだ!」
え!?
なぜ名前を………
「え、ちょっ!?そんな怪しい人を見るような目で俺を見ないでよ!俺は碧央の友達だから!ってか、俺のこと知らない?」
明るい茶色に染めた髪。
校則違反とまではいかないけど、ゆるく着崩した感じの制服。
第一印象。
→遊びなれてそう。