第2章 彼に隠された秘密とは……
『でもでも!困った時に頼りになるって言ってましたよ!』
全く言ってないけど。
こうでも言わないと、立ち直れないような勢いだから、彼。
「ほんと……?君のこと信じていい?」
『ええ!信じてください!』
「君はやっぱりいい子だね!かわいー!」
ぱあっと明るい笑顔になったかと思えば、神崎さんが抱きついてきた。
『え!?ちょっと!離れてってば!』
必死に抵抗して引き剥がそうとするけど、体格の差だろうか。それとも、男女の差?
どんなに押してもびくともしない。
『もう!離して────……っ!』
その時、ガラッと生徒会室の扉が開いた。
「あの神崎のヤロー……。またサボってんのやろか。ええ加減にせえや…………って………は?」
あ………ヤバたん。
いや、ヤバい。