第7章 忘却の桜
見られて恥ずかしいのに
じいっと見つめられると、体の奥からざわざわとなにかが溢れだす。
「あれ?見てるだけなのに?ふふっ、ここ.... たってるよ?」
無邪気に笑うピンク色のヴァンパイア....
ピンっと長い指先でそこを弾かれれば、小さく体が跳ねる。
「やぁっっ.... 」
高い声が私の耳を通り抜ける。
自分からこんな声が出るなんて知らなかった。
「かっわいい声.... 意外.... 」
耳元が熱い、トド松くんの声が私の脳内を犯す。
ペロリと耳を舐められたかと思えば、かりっと甘く噛まれる。
くちゅりと水音がするたびに、じわじわと下半身から何かが溢れてくる。
おかしい....
生理なんかじゃないのに....
私....
感じてるの?
月のものと勘違いするほどの蜜が溢れる感触
ベットリと張り付く下着に、嫌でも自分が感じていることを思い知らされる。
「音....やぁっっ.... 」
水音が止む。
「ふふっ.... わざと出してるんだよ?聴かせるために.... 」
さっきよりも激しく耳を舐められる。
音さえも、気持ちいい。
でもそれと同時に、人指し指と親指が私の乳首を弄ぶ。
指の腹をつかって激しく擦られれば、目眩が起きそうなほどに気持ちいい。
「ほら?ますます硬くなってきてる」
ちゅうっとほっぺに一つ落とされる口づけ
チェリーブロッサムの香りが脳内をパンクさせる。