第7章 忘却の桜
トド松くんがゆっくりと近づく
真正面の妖しい笑顔を月明かりが妖艶に照らす。
服を捕まれて、するすると下ろされていくのを為すすべなく見守る。
「やだ.... やだ.... よ.... トド.... 松.... く.... 」
体が熱い
視界が歪む
少しづつ服をずらされる。
肩からズルズルとおりていくメイド服が怨めしかった。
もともと胸元が大きく開いているから、簡単に下がっていく。
「うわ、まーっ白だね?雪みたい」
小首を傾げるトド松くん
スゴくスゴく可愛い....
.... あれ?なんでそんなこと思っちゃうの?
「..... 僕ね?誰も踏んでない雪の上を踏んで荒らすの好きなんだ.... 僕が一番最初に鈴音ちゃんを踏み荒らしてあげる.... 」
ドクドクなる、心臓が煩い。
こんな音止まってしまえばいいのに....
トド松くんの声だけが、音だけが聞きたい
やだ、そんなことない
くそっ!なんで!
「ふふ.... 効いてきたでしょ?そのまま僕だけを見つめてて?」
オーキッドピンクの瞳....
目潰ししてやりたいのに....
甘い甘いハチミツみたいにじわじわと染み込んでくるトド松くんの言葉。
さながら私はパンケーキみたい、貴方の甘い甘い言葉が染み込んで甘く甘くなっていくの....
服をずらされ、白と金のレースのブラも下にずらされれば
柔らかい胸が顔をだす
「くすっ.... 可愛い.... 」
トド松くんの言葉が気持ちいい....
なにこれ
私、私はどうなっちゃうの....?