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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第2章 夜に舞うのはコウモリ達



「あんまり聞きたくないんだけど、本題ってなに?」

もう一度言おう。

あんまり、聞きたくない。

きっとろくなことじゃない、なんでかなんてわかんないけど本能がいってる。

そしてそういう女の勘ほどよく当たるものはない。

「俺達に、鈴音ちゃんの処女の血を頂戴」

すっごい笑顔で言ってくるおそ松。
クズだわ、こいつマジでクズだわ。

「おそ松兄さん!なんでそんなハッキリ言っちゃうの!全く.... さすが長男!頼りにしかならないわ!」

紅茶の礼なんて言うんじゃなかったわ、素敵だと思わなけりゃよかったわ、後悔の嵐だよ。

「帰るわ、寝言は寝て言え。つーか永眠しろ」

紅茶をかちゃりと置いて、立ち上がろうとするとまたまた邪魔する黄色い影

「やだやだやだ!いっちゃやだ!鈴音ちゃん行かないで!ロリポップあげるから!」

さっき貰ったロリポップを一生懸命こっちに渡してこようとする十四松くん。

心が痛いからマジでやめてくれ。

「猫缶あげるから」

うん、私は猫缶は食べないな、よっていらないな!だからこっちは無視できるわ!

蔑んだりしない、人は学んでこそ強くなれるのだ。

「.... 薔薇の花を」

「黙れ、イタ松」

こっちの扱いは大丈夫そうだわ、もう圧勝できるもん。

ただし....

「あ、あああ、あの、最後まで.... 聞いてもらわないと困るんだ!」

眉毛を下げて困った表情をみせる、チョロ松くん

「行かないで、鈴音ちゃん」

そしてなおも離れようとしてくれない十四松くん

そしてその光景をみながら、ニヤリと笑うおそ松の顔は本当にゲスかった。

「わかった!最後まで聞くよ」

結局私が折れざるえないこの状況、弱いとこばっかりつきやがって、後で覚えてろ。
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