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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?



1番上の兄のナニを、4番目の弟の命令で取りに行かされる2番目の兄の図って初めてみるんだけど、何この状況。

つーか今も、これからも見たくなかったわ!

言うまでもなく2番目の兄とも思いたくないカラ松は、数秒後トト子ちゃんに見つかり灰と化す。


「やったね、これで上のクズ2人は死んだ!」

澄んだ目でこの最悪な状況をプラス思考へ持っていこうとするトド松、最低だな本当に。

「ヤバイヤバイヤバヤバヤバーイ」

「舞うな一松、兄の死を喜ぶな!」

さて、回収する手間がまた増えてしまった。
そして上2人から順に消えていくという地獄のパターン、これひょっとしなくても次のフラグは僕で間違えない。

「大丈夫、チョロ松兄さんの死は無駄にしないから」

澄んだ目でトド松が僕に笑いかけてくる。
つまりあれか、次はお前が死んで来いってことか!?

「ねぇ!やめてよ!すでに上2人が逝っちゃってんだよ!?これで僕が逝っちゃったらどうすんの?!誰が復活させんの?!」

「え?...さぁ?」

「だから、その澄んだ目をやめなさい!」

この最悪的状況からどうやって変わればいいのか、検討もつかない。

「ルンルンルンルーン」

おそ松兄さんとカラ松兄さんを消して、上機嫌のトト子ちゃんは鈴音ちゃんの元へと向かう。
鼻歌すっごい可愛い!超絶可愛いよトト子ちゃーん!と言っている場合ではない。

鈴音ちゃんのことだから、この隙に逃げるとかそんなの多分考えてないだろうし...。

「なんとかしろって言う方が不可能だろ!」

ぐしゃぐしゃと頭をかきながら叫んでると、三角座りした一松がぽつりと言葉をこぼす。

「もういっそ、鈴音をつれだして逃げるとかできたらいいのにね」

「それだ!」

僕はガシッと一松の肩を掴んだ。
あまり慣れていない行動の為かヒッとなる一松、でもそうせずにはいられなかったんだ。

なんだって今まで気づかなかったんだろう。

とにかく現状から逃げるって手に!
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