第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?
「ああぁぁぁあぁあ!!!!」
耳をつんざくようなおそ松兄さんの声が響く。
「おそ松にーさぁぁぁあん!!!」
真横でさらに耳が壊れそうなほど大きい十四松の声がする。
ねぇ、なに、この状況。
ゴミのオレにどうしろっていうの?
いつもダルそうな目をカッと見開いて見る光景は、口に出すにも恐ろしいことになってて。
おそ松兄さんの汚ぇナニが、トト子ちゃんの綺麗な⚫⚫⚫にも⚫れてて、真っ⚫な体液を吹き出してる。
ぎゃああって叫び声がまさに、ふひひ。
え、⚫が多すぎて何言ってるかわかんない?
むしろ言葉をかえたら卑猥でイヤらしい表現になるって?
そう思えるなら幸せだし、ノーマルだね。
ダメだよこっちの世界に来たら。
この場にいる兄弟全員が青ざめて言葉もでませんってなってるけど、オレにしたら一種のプレイだから。
なんだったら全然ウェルカムだよ。
まぁ、そんな悠長なエロ談義を繰り広げてる場合じゃないんだけど。
人っていうか、まぁ今はヴァンパイアなんだけどあれだよね。
全力で現実逃避したい時って大体エロいこと考えるよね。
とくにさ、恐ろしい時。
気持ちいこと考えたら怖いとかどうでもよくなるでしょ?
でもね。
「あ、あばばば...」
真横で同い歳であげく同じ顔の実の弟がおしっこ漏らして泣いてたら、もうなんにも集中できないよね。
「あ、あはは、漏らしちゃった」
顔は笑ってるよ、顔はね。
いつとどおり口をぱっかんとあけて笑ってんだけどね、下半身はしっかり濡れてんの。
あっ、今の言い方エロいと思ったでしょ?
正解です。
ちょっともってみました。
そうしとかなとかないとこの空間耐えられないから。
え?
おそ松兄さんのナニがどうなったか?
それ聞いてどうすんの?
「一松兄さん、ちぎれたら戻ったりするのかな」
「十四松、その問いどう答えていいかオレにもわかりかねるけどどんなにナニが再生しても、心の傷っていうのは治らないからね」
「たしかに!」
とりあえずあんまり触りたくないけど、後で回収してチョロシコスキーにくっつけてもらわないと。
「おいクソ松、あれ拾ってこい」
「え!?俺にふるの!?ブラザー俺は宇宙でスターになったんじゃないのか!?」
「もっぺん星にするぞ」