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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?



で、アレは何してんの?

最近ツッコミばっかり任せてたトド松が白目でダウンしてるから、元サヤに戻った感じで僕チョロ松が皆の代弁するね。

アレは何してんの?

「あたいわおそま、おそまっていうの」

漂う空気は不穏でもなければ穏便と言う訳でもない。
ただひたすらにクエスチョンマークが飛び交うだけなんだけど!

押し倒されてる男狐(鈴音ちゃん)、押し倒してるヴァンパイア(トト子ちゃん)、その2人の艶めかしい情事の横に微笑みながら現れるおかっぱ(うちの馬鹿長男)。

何これ、どういう経緯でそうなったの?
完全に流れを一刀両断してるよね?
緊張感もくそもないよね?

あれなの?
僕らがこういう芸風というか作風というか赤塚不二夫先生だから、なんでも許されると思ってない?

いや、全くそんな事はないからね!
なんで収集がつかないほうに進んでくんだよ!
どうせあれだろ?!最後は宇宙空間に飛ばされるとか、飛行機が墜落してきて全員お陀仏だろ!?

残念でしたー!
今の僕らはヴァンパイアだから死ぬことなんてない!
よってそういう結末はないってこと!

...でも待って、それって救いの手はのばされないって事だよね。
先生は来てくれないって事だよね?

蜘蛛の糸的なあれあれもないって事だよね?
それってシャレになんない!

「こらぁあぁい!クソ長男戻ってこい!話を余計にややこしくしてんじゃねぇよ!むしろあれだろ、もうどうにでもなれ精神かなんかだろ!どうにかなるは、どうにもならないって自分で認めてるようなもんだからな!おいこら!聞いてんのか!」

ちなみにこれ、かなり大きい声で言ってるように思うけど結構小声でいってるからね。

そしてそんな叫びは届く訳もなく話は進んでいくわけで...。

「...女の子?」

押し倒されてる身体を起こし始める鈴音ちゃんが、じっと馬鹿長男をみつめる。

ふんわりと赤く色づいていた頬が少し元の色を取り戻したような気がする。
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