第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?
「いや、そろそろ助け出さないとやばいんじゃない!?」
真横でギャーギャー言いつつも、目線を一切こちらに向けずに食い入るように2人の情事見つめるチョロシコ松。
鼻息荒いな、まぁお兄ちゃんも似たような感じですけどね。
「このぎりぎりあたりをせめてんのがたまんないの!わかるでしょ!?」
「た、たしかに...ってんなわけねーだろが!」
「その顔で言われても説得力ないんだけど」
「んーんーんー!」
この間のビンをみんなで開けようとしてた時、仲間はずれにされかけて見せた表情まんまでせまってくる。
言ってることは正しいのにねぇ?
本当にチョロシコ松らしい。
まぁそうなるのもわからないこともないんだけども。
「...これ、やばくない?」
「いちまっちゃん?それはどういう意味で?激シコできるって意味で?鈴音がピンチでって意味で?」
これまた鼻血を垂れ流す似た顔が、チラチラとチラ見しつつ必死になにかしらと戦ってる。
「りょ、両方」
「かー!いちまっちゃんは素直だねー!いいよ、むっつりシコ松伝三郎よりずっといい!お兄ちゃんその方が好きー!」
「マジすか?あざーす、あざーーす」
「くおら!それどういう意味だクソ長男!!」
「え?なに?チョロ松がむっつりってことなら、皆知ってるって」
とまぁ、こんな感じで。
こんな美味しい展開を見逃すわけにもいかず、食い入るように見つめ続けてた。
上から鼻の下をのばし、カラ松は空の上から、チョロちゃんは鼻息を荒くして、一松は食い入るように、十四松は猫目にして頭のアンテナをピコピコ動かしながら、そしていつの間にか復活してたトッティ...。
え、なに?
白目、白目でみてんの?
やだ、怖い。
その執念やばくない?
まぁ、お兄ちゃんもどんな事があってもこの光景眺めるけどー!
梅の花の甘い香りに誘われ、惑わされ、もうヨダレが止まんない。
もちろん、性的な意味で...。
が、この数分後鈴音がトト子ちゃんに押し倒されちゃったもんだから悠長にかまえてる場合ではなくなる。