• テキストサイズ

【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?



兎にも角にも、こんなゴミクズがオレを含め5人集まったところで何も出来ないよね。
てゆーか、オレがいること自体でマイナスになるよね。

「そういえばさ、カラ松兄さんはどこ行ったの?」

トド松が言葉を言いかける前に目の端になにかしらが見えた。

ポカンとアホずらさげて、全員で口を開ける。
目線の先に見える黒いなにかしらの影が、トト子姫の間の扉をスターンと勢いよく開け放つ。

「Hey、カラ松レディ、いや今はカラ松ボーイかな?心配する事はない!さぁこの俺カラ松運転手がくれはばもう安心だ!目的地は海の果て!俺と共にいきまミッション!」

後ろ姿だから確認できないけど、変な決めポーズをしていた。
なに、あれ...。

「...カラま」

鈴音がカラ松の名前を呼ぼうとするやいなや、さっと手をあげてノンノンと指をふりだす。
あ?

いや、こっからじゃ指ふってんのかとか見えないけど確実にそれしかしないだろうから。
あくまで予想ね。

「ノンノンノン!ボーイ!カラ松ボーイ!俺はカラ松ではなぁい!ただの運転手、そーう!人と真心を乗せて走るだけしかできない男さ!OKミッション?」

びょおおと猛吹雪が全員の体を襲う。
なにこれ、なんの茶番をみせられてるの?

これはもう、1つしかできることなんてない。

「おそ松兄さん」

「なーに?いちまっちゃん?」

「ジッポかなんか持ってる?貸してくんない?」

「いーよ?」

肋をおさえつつも、快くジッポを貸してくれるおそ松兄さんにニヤリと笑う。

「...十四松」

「あい」

十四松に呼びかけると、まるでわかっていましたとでも言いたげに渡されるダイナマイト。


カチンとジッポの蓋を開けて、じゅっと火をダイナマイトに点火する。
他の兄弟達は全員悟っているのか、スンとした表情をしながら耳を塞いだ。

「死ねコラァァアアァァア!!!!!」

ぶんっと勢いよくオレが投げたダイナマイトが真っ直ぐにクソ松へ向かっていった。
/ 682ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp