第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?
ここはとある料亭。
そしてとあるトト姫の間のとある茂みの中。
オレ、松野一松ですけど?
そうです、クズと書いて一松ね。
毎回毎回誰なのか説明するのは、クズが6人もいるから。あっ、その顔、今クズだって思ったでしょ?
....大正解。
生きる気力のない燃えないゴミですよ。
ちなみにオレはたまたまとある料亭にとある形でたまたま迷いこんだだけだから。
別に鈴音が心配だとかじゃないから、たまたまだから、誰がなんと言おうが...。
「...で、どうして皆して来てんの?」
オレの一言にざざざっと茂みから音がして、同じクズ顔が4つ出てきた。
「何って?いや、鈴音ちゃんの事心配で?ほらトッティっていい子だから?」
あざとさを全面に押し出してくる我らが末弟。
そういえば前回、落ちてたよね?
解雇通知出されたんじゃなかったっけ?
最強の末弟になるまで戻ってこないんじゃないかと思ってたんだけど...。
「...アメリカ行きはどうしたの?」
「その話しはやめて」
ニコニコ笑いながらものすごい殺気飛ばしてくるあたりがえげつないよね。
...悪くないけど、ひひっ...。
「そんな事言ってる場合じゃあないよね?これ絶対やばいよ!?ヤバくない!?なんで皆して同じ茂みにいるの?!いい大人がこんな事してる前に、止めに入るべきだよね?なんでわかんないかなー?」
いつもの事ながらちゃんとした事を言ってるチョロ松だけど、結局行動にうつせないあたりが同じクズ臭しかしないんだけども間違ってる?
「んじゃお前出てけよ、いい歳した大人なんでしょ?」
「んーんーんー!」
至極真っ当な事を言い出してる長男だけど、そもそもことの原因を作ったのお前だよね。
後前から思ってたけど、チョロ松のその顔...。
いややっぱりいいや、触れないでおこう。
「あー、鈴音ちゃん大丈夫かな?」
本当さここ最近思うんだけど、このくっさいち○こ並べてる兄弟の中で一番まともなの十四松なんじゃないかって思うんだよね。
本当に...。