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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?



「おぅ、バットサマー!さすがクールビューティどこまでも吹きすさぶブリザードのようなレディ...そして今の俺はサマーに愛されしサマー仮面!なんという悲劇!そうまさに、ロミオとジュリエット」

ターンを一回決めて鈴音ちゃんの前に跪く、カラじゃない今はサマー仮面か。
その場にいたほぼ全員がドン引きしてるよ!

笑ってるの十四松だけだか...。

「お見合いってなに!?おいしーの!?おいしーの!?」

違った、今の状況が全くもって目に入ってないだけみたいだ。

「...お見合い?」

サマー仮面ことカラ松の仮面が外れ、スローモーションのように床に落ちて音が虚しく響く。

「う、嘘だろレディ?」

どうやらあまりにショックだったらしく、サマー仮面というなの仮面も忘れてダラダラと冷や汗をかきだすうちの次男。

「ねぇ!!お見合いってなに!?」

お見合いの意味が本当にわかっていないのか、それとも現実を直視したくないのか十四松が暴れ出す。

「十四松!お見合いというのは、若い男女が高級和食料理店とかできらびやかな着物で向かい合う。そして懐石料理を食べながら、ご趣味はなんですかと微笑み合うんだ」

いや、なにそれいつ時代の話なの?
現代社会のお見合いっていうか、もはやお見合いというよりも婚活って言われてるシロモノはそんなに硬いもんじゃない。

その手のプロというか、専門の人を交えて機械類を駆使し自分に合った人を見つけ出すという結構効率的なあれあれだからね!

(あくまで個人の意見です)

「趣味!?野球!!!!」

屈託のない答えを出す十四松。

「いや、そうだけどそうじゃないぞ!」

「そうだよー、カラ松のいうとーり!趣味きいた後に同じ趣味ですね?じゃあ性癖はって聞かなきゃダメじゃーん」

「こらぁぁい!長男こらぁぁあい!」

どこまでいってもゲスなクズ長男にツッコミをいれる。もうどいつもこいつとボケしかいないこの空間、唯一共にツッコんでくれそうなトド松は白目を剥き出したままで使い物になりそうにない。
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