第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?
「ねぇ、これってさ確実に...」
僕が真実を言おうとした瞬間、ばさっと舞うのは青い...
「yesサマー!サマーを満喫しているサマを俺にみせてくれ!もやしボーイズたち!」
まぁまぁモッコリしてるブーメランパンツ。
うん、なんでかな。
話の確信に行こうとした瞬間に、どうしてこういうわけのわからない何かが現れるのかな?
「夏ネタをこの時期にやるとかおかしいでしょ!?秋!今は秋だから!ここに限らずその話題をするには季節過ぎてるから!」
「oh...そんな事はわかっているさぁ!それでも!やらずにはいられない!!わかるだろう?!うずうずしてるのさ!サマーが!サマーが呼んでるのさ!字は違うがな!サマービューだ!わかるだろう!?サマービューだ!サマービューへの愛が止まらないんだ!」
照りつける太陽光なんて僕らヴァンパイアにとっちゃ、害でしかない。そしてその害をモチーフにした仮面つけてるとか不快でしかない。
でもそんな事よりももっと不快なのは、そのテンションとモッコリブーメランパンツ。
誰得よ?そのブーメランパンツは誰得なの?
そんな事を思ってたらパンっと軽い音と共に、太陽のマスクの上部分が焦げた。
「なにわけわかんない格好してるの、イタ松?なに?この面倒ごとに巻き込まれてイライラしてるさなかにその暑苦しいキャラを持ち出してくるとかどんだけなの?」
満面の笑みにプラスしてずももと黒い影みたいなのを放出してる鈴音ちゃん。
毎回ごめん、うちの兄だ...いやもう血縁者というだけで恥ずかしいわ!
「違う!今の俺はサマー仮面だ!わかるだろう!?」
「「わかるか!!」」
鈴音ちゃんとダブルでつっこみを入れたら、ハモってやんのと何故か嬉しそうに手をたたき出す長男。
なにこのとち狂った空間!?
「ふっ、わからないならわからせてやろう!お前達にサマーがどういうものかを!!とくにそこの麗しいレイディ!」
ぐわしとばかり鈴音ちゃんの手をつかみ絡みだす、サマー仮面という名の変態仮面。
「いや、お断りします」