第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?
「いや!さっさと話進めろよ!」
僕らのほのぼのした朝の雰囲気をぶち壊しに来たのは、ここ最近出番が少ないからってしゃしゃり出てきたシコ松兄さんだ。
「もー!別にいいじゃんほっとけば!」
ぷくっと頬を膨らましてみる。
しょうもない事で僕の朝のティータイムが奪われるとか絶対嫌。しかも絡んでるのがおそ松兄さんとか、絶対ろくな事じゃないから関わりたくない。
鈴音ちゃんには悪いけどね。
「興味!他人への興味!」
「あはは、そのツッコミマジでウケるー。ジワるわー。」
「絶対そんな事思ってないだろ!棒読みじゃねーか!」
全く朝から騒がしいんだから、シコ松兄さん。
別にほっといても死ぬわけじゃないし、逆に関わって面倒ごとになった方がしんどくない?
「お前絶対心とかねーだろ!言ってみろ!」
「トッティは心がない!ボウえっ!!」
「大丈夫、シコ松兄さんみたいに面白味ない臓器じゃないから」
「チョロ松兄さんの内臓は面白味がない!ボェバー!」
「いや、面白味のない内臓ってなに?そもそも内臓に面白味なんてもんがあるの?いや、あっちゃダメでしょそんなもん!」
どこへ向かってるかわからない会話にそろそろ飽きてきた頃、僕らの耳を疑う言葉が駆け抜ける。
「いや、お見合いとか馬鹿でしょ?馬鹿松なの?馬鹿松」
「よせやい、そんな褒めんなよ」
「いや、1ミリたりとも褒めてないからさ」
あいも変わらず毒舌吐いてるけど、そんな余裕をぶっこいてる内容じゃない。
「....おみあい?なにそれなにそれ?」
お見合いの意味をよくわかっていない十四松兄さんは首を傾げる。
「お、おみ、おみあ....」
ぶくぶくと口から泡を吹き始めたチョロ松兄さん。
本当に鈴音ちゃんの事となるとポンコツになるよね!
ウケるわー、ジワるわー。
ところで、鈴音ちゃんとお見合いだなんてどこのクソ豚野郎なんだろう?