第27章 白無垢よりもウェディングドレスよりもタキシード!?
時は、ほんの少し遡る。
「...いや、全く意味分からないから」
首を左右に振りまくる鈴音ちゃん、そしてその先にいるのは我らがアホ、じゃないや頼れるおそ松兄さん!
こんにちは、トド松です。
今日も一日とっても素敵な日だね?
窓からは太陽の優しい木漏れ日であふれて、優しい風が白いカーテンを揺らしてるよ。
そんな中で最近お気に入りの白桃の紅茶を、透明なティーセットでいれてるところ。
ことりと置いたピンクの砂の砂時計がさらさらと時を刻んでく。
もうヴァンパイア設定とかすっかり忘れてるよね?
大丈夫、例え鈴音ちゃんが僕らがヴァンパイアである事を忘れても、例えばそうだな、幼児化とかしたとしても僕らがヴァンパイアである事に変わりはないからね?
いやいや、流石に幼児化はありえないか。
だってヴァンパイアで幼児化って、そんなの幼女の血とか絶対に...。
美味しくないわけないもんね!
僕、間違って殺しちゃうかもね!
なーんて、あるわけないない。
ふふっと笑いながら、落ちきった砂時計を確認して紅茶を注いでいく。
甘ーい香りがフワリとその場に広がり、湯気を立てる。
「んー、やっぱりいい香り!それにいれ方がいいとやっぱり違うよね!」
ぱしゃりとスマホで写真をとって、今日もインスタにアップ!
人より優雅な生活おくってますアピールしなくっちゃ!
「!!もう!十四松兄さん!」
撮り終えた写真を見てみれば、十四松兄さんが画面の半分をしめてた。
「なにしてんのトッティ!!!?!」
朝から異常に高いテンションの十四松兄さん。
もう相変わらずだよね。
「紅茶の写メとって、アップしようとしてたの。邪魔しちゃ嫌だよ?」
「あい!」
十四松兄さんのこういう素直な所大好き!
「写真撮り終わったら、十四松兄さんも一緒に飲む?」
「えー!いいすか!?いいすか!?」