第25章 戦士の安らげる場所〜愛の逃避行、カラ松onrabu編〜
「さあて、やっとレディとのデートの訳だがちょっと待ってもらおうか!?」
ブランデーグラスをゆっくりと混ぜながら、キメ顔をするこの男は、皆様おなじみの松野家次男である。自称尾●豊の生まれ変わりであり、それを四男こと一松氏に否定され最終的に寸法しすぎて短くなった浴衣の生まれ変わりとなった男だ。
ちなみにブランデーグラスの中身は、上等なブランデーではなく麦茶である。
「そう!俺は!俺は!この大空のように広い心と深い海のような真心に溢れている!さぁ!カラ松ガールよ!俺の!俺の胸に...飛び込んでこーい!」
両手を高らかに広げ、本当にいるのかわからないカラ松ガール達へ愛を叫ぶ彼だが、けしてふざけているわけではない。断じてない。むしろ、本気なのでそれが恐ろしいとさえ感じる。そしてそんなイタい彼へ幸せを届けるべく、1章で終わるはずが2章目に突入してしまうというこのていたらくである。
「ふっ!わかっているぜ、カラ松ガール!お前達の熱い、熱いラァアブ!俺には俺には届いている!」
マイクを片手に熱い想いを熱弁しつつ、サングラスはしっかりと握り締めている。彼はサングラスがなければ、不安で死ぬのだろうか。否、ただナルシストでサイコパスなだけである。
「ふっ!どんなめにあっても、どんな理不尽のウェーブが俺を飲み込もうとも!世のカラ松ガール達が俺を見ている限り、俺は何度でも甦る!」
「...死ね、クソ松」
ものすごい音が耳をつんざいたかと思えば、辺りは真っ黒だ。輝かしい玉座はコゲ、ブランデーグラスは灰とかした。最後の落ちに困った時に出てくる一松氏だが、ここ最近鈴音との絡みが無いためにご乱心だ。
「お前が鈴音とデート?!クソが!お前が死んで地獄へ堕ちろ!」
「まっ、待ってくれ一松!それ、それ純銀製のナイフじゃないか!ダメ!あっ、ダメダメ!それだけはダメ!って....アアァァァあぁぁ!!?!」
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ご安心下さい。世のカラ松ガール、ボーイの皆様!
本編のカラ松氏は、幸せになる予定です!
だけど、あくまで予定です。
もう1度言います。
予定です。