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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第24章 戦士の安らげる場所〜麻雀牌は愛を語る編〜



「ああぁあ!もういいよ!何回言ったらわかるの!?てゆうか、そんなクソダサい服をいつ、何処で買った!!?」

もういい、本当にいい!
何回言ったってこのイタいファッションセンスは直らないみたいだ。そもそもどうして僕がイタ松兄さんのファッションを気にしなきゃいけないの!?

あぁああぁ、と叫び声をあげなから頭をぐしゃぐしゃしていたらクイッと僕の服が下から引っ張られる。

「トド松お兄ちゃん、大丈夫?」

....あぁ、僕って僕ってなんて

僕の選んだ服を着て、おまけに髪の毛を可愛くウェーブさせたりしたもんだから、本当にお姫様に見える。

か、勘違いしないでよ?
これはその、鈴音ちゃんが僕にお願いしてきたからであって、そのお願いの仕方が可愛かったからとか、実は子どもがちょっと好きだとか、人間のこ、ここ、子どもなんて本当は、本当は


「大丈夫?」

心配そうに首を傾げる鈴音ちゃん。

...クソ可愛い

「んー?大丈夫だよ?ちょっとイライラしちゃってただけだからね?ねぇ?鈴音ちゃん?やっぱり僕と出かけない?」

こんな可愛い子の真横に、こんなイタい不審者を並べるわけにはいかない。

「ダメだよ?今日はカラちゃんと出かけるって昨日お約束したの、だから今日はダメ」

えへへと笑いながら純粋無垢な事を言われちゃって、僕ははぁっとため息をつく。

「ねぇ、カラ松兄さん...鈴音ちゃんにここまで言わせたんだ、僕の言う事聞いてくれるよ、ね?」

「ト、トド松お前、さ、最高にデンジャラスだぜ」

仕方ない...

この不審者を改造できるのは僕しかいない、立てトド松、頑張れトド松

何としてもこのイタい不審者を可愛いこの子と歩けるまでに改造するんだ。

僕は指をパチリと鳴らして、カラ松兄さんに詰め寄った。

「お、おおう、ブラザー、なんだその獲物を狩るような目は、さ、流石に怖いんだが?」

「そんなことないよ、カラ松兄さん?僕はいつだって可愛いフェアリーでしょ?」

ニッコリと笑いながら、片手でスマホを浮かせつつスイスイと動かす。
こんな感じでいくか。
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