第6章 ブレックファーストはドレスコードで....
鈴音の小さな唇を見つめる....
この口で言われたのか....
あーやだやだ
これからこの唇を見るたんびに思い出しちゃうじゃん....
....これはあれだな
新しい思い出で塗り替えるしかないな....
すっと鈴音の唇をなぞった....
ほんと、男の部屋で寝てんのに無防備過ぎんだよな....
そんな悪ーい子には、お兄ちゃんがちゃーんとお仕置きしないと....
あっ、それ込みで新しい思い出作成!
そっと頬に手を添える。
本当は最初からこんなふうに優しくしてやりたかった。
音をたてないように距離を縮める。
暗い部屋に響く小さなリップ音が闇に溶けて消えた。
「ごちそーさん」
ぺろっと舌舐めずりをする。
あーもう本当に起きないな....
このままここで襲ってやろっかなーなんて思ったけど
幸せそうに眠る鈴音の顔にこれ以上なにかしようとも思えなかった。
「ほんと、無防備すぎんだよな」
はぁっと一つため息をついた後に、指をならし煙草を出す。
煙を肺のなかに入れ、ふーっと吐き出せば部屋も鈴音も俺の匂いになる。
やっべー
後でチョロちゃんに人の部屋で煙草を吸うなって怒られちゃうわー