第24章 戦士の安らげる場所〜麻雀牌は愛を語る編〜
そして、数時間後
ご都合主義万歳の麻雀の結果に、死屍累々したブラザー達が転がっていた。
「く、まさかお前が自分のポリシーを曲げるとは思わなかった」
おそ松が机に突っ伏して、手を空へ投げたかと思うとバタンと音がする。
「いつもクソ弱いくせに、な、なんで...」
バタンと倒れ込むトド松、その反動ですでに冷えてしまったココアが床に広がった。
「なんだっていつもいつも、こないんだよ折角鈴音ちゃんとにゃーちゃんのライブ行こうと思ったのに...」
オープンリーチチョロ松、何故チョロ松が勝てないのかというと目にこれとこれが出たら上がれるが出てしまうからだ。ちなみに麻雀は他の人が捨てた牌を拾うことができる、目に出ている牌を誰も捨てたりしないだろ?
「ボウエッッ!!」
心臓当たりを押さえながら目を飛び出させるは、十四松だ。今日もフリテンつまり牌が揃ってないのに、出し間違えしすぎていたな。さすがフリテンの暴君だ。勝負は熱くなったら負けなのさ...
「ふっ、約束は死んでも守る!」
サングラスを掲げながら立ち上がり、筋肉隆々のラーメンの名前にもある、胸に七つの傷のある弟にやられた兄が最後に決めたポーズを決める俺!
いつもは役満縛りだが、レディとの約束を守る為に俺は自分のポリシーを曲げた。
「一応お兄ちゃんが説明しとくけど、役満ってなかなか出ないからね。カラ松の打ち方は1番点数の高いやつしか出さないって馬鹿みたいな打ち方だからね。簡単にいうと、スリーペアとか揃っててもださなくて、フルハウスとかしかださないってことね。要するに普通にやってたらコイツ結構強い方だから」
ふっ、説明ご苦労だぜ!おそ松!
だがこんな事をするのはこれっきりだ!ポリシーを曲げるということは、海賊が海賊旗を取られるのと同じ位不名誉なことだからな!
しかし!約束を守れない男は万死にあたいする!
「約束を守れない男は、レディをエスコートする資格もない!」
「お願い、一松兄さん...僕のかわりにカラ松兄さんを爆撃して」
遺言かなにかのように、恐ろしい事をいうトド松。
その一言にあたりに一松がいないか本気で確認した。