第24章 戦士の安らげる場所〜麻雀牌は愛を語る編〜
あぁ、すっかり忘れていた。
席についてだったな、その答えを握っているのはこいつだ。
「ちょっとカラ松兄さん!風牌(かぜはい)持ってかないでよ!」
ぷりぷりと怒りながら、俺から風牌を奪い取るトド松。どうやら怒りに触れてしまったようだぜ。オレがカッコイイばかりに!
ちなみに風牌とは東西南北がそれぞれに書かれた字牌(じはい)のことだ。この他に字牌は、白(ハク)、中(チェン)、發(ハツ)がある。
白というのは、何時ぞやチョロ松が赤ペンで中(チェン)と書いていたものさ。
あれは牌が足りなくなったら代用するものだとか、自分で彫って新たな牌を作るものではなくてれっきとした牌の一つだ。
けしてハクのことではないぞ?あの千におにぎりをくれるニ●ハヤミ●ハヌシではない。
「なんでかな、今ものすごくディスられたような気がするんだけど」
ふっ、トッティ何かを感じ取るとはさすがだな...
さてそれはさて置いて、字牌の説明だったな。いきなりなんだが東1局というのを見たことはないか?
そう、麻雀を始める時にでているだろう?何それ知らんというガール達は俺達の麻雀回をみるといい。
この東というのが、風の事さ...
「「.....」」
麻雀牌を並べる音だけが聞こえてくる。どうやら始まったみたいだな。
麻雀をしはじめると、みんな沈黙の中に身を落とすんだ。まさに静寂という名の孤独!
おっと話がそれてしまったな、そしてこの風だが、例えば今が東1局だった場合、追い風が東ということになる。
風牌の東を2つ揃えれば頭になるし、3つ揃えれば三グループの一つになるわけだ。
そして席順だが、今東1局なら東西南北どの席でも東を集めたら頭や三グループになる。
そして、西は西の牌、北は北の牌、南は南の牌を揃えることでグループを作れるわけだ。
さて、ここで重要なのが東はどうなるかということ
東の風が吹いているこの時、東は東の牌を集めてグループを作る訳だが...
ここまでの説明で、一見不利なように見えるだろう?
グループを作れる確率が減るわけだからな。
しかし、東の風が吹いてる中で東の席の人がグループを東の風牌で作るとポイントが高くなるんだ。