第24章 戦士の安らげる場所〜麻雀牌は愛を語る編〜
「さっきから思ってたんだけど、なんでサングラスかけながらカッコつけてんの?カラ松?」
チョロ松の熱視線が俺に浴びせられる。いや、実際は皆麻雀牌しか見ていないんだがな!
「カラ松兄さんがカッコつけてない時なんかないでしょ?イッタイねえ」
「あはは!まぜまぜするっぺー!」
「いやー本当に久々だわ!麻雀うつの!」
ジャラジャラと麻雀牌がぶつかり合う音が、楽しげな会話の中で響いている!素敵なシンフォニーだ!っとすまない話の途中だったな。
さて、先程3枚を4グループ作ると言ったな。
麻雀牌にはきちんと種類があるんだ。
まずは、萬子(マンズ)だ。これは数字の書いてある牌のことだ。ニ萬とか難しい漢字で書いてあるだろう?そうそれさ、例えば一萬、二萬、三萬と並べたとしたらこれが3グループの一つになる。この数字での並べ方を順子(シュンツ)というんだ。ちなみに牌は1から9まで数字がある。
「お兄ちゃん思うんだけど、萬子でなんか響きがエロいよね」
「いきなり何言い出すかと思えば、黙っとけエロ長男」
「あっはは!萬子ー!萬子ー!」
次に筒子(ピンズ)、丸い絵柄で書いてあるやつだ。ちなみにこれはお金をモチーフにしている絵だ。これも萬子と同じ様に例えば6、7、8で並べたとすれば三グループの一つ順子(シュンツ)になるんだ。これも1から9まで数字がある。
「そういやさ、麻雀牌がなる音って縁起がいい音らしいよ」
唐突に話し出すはおそ松だ。
「だとしたら、僕らその縁起のいい音をならしてるんだよね?ある種の怪物が縁起いい音鳴らすのってどうなの?」
チョロ松、それを今言ってしまっては身も蓋もないんじゃないか?色んな意味ですでに、本末転倒してるしな!
そしてこれが、索子(ソーズ)だ。普通は竹の絵柄が多いんだが松野家麻雀牌ではおでんの絵柄になっているやつだ。しつこいようだが、こいつも1から9まであるぞ。ふっ、おでん9本も食べたらさすがにこたえそうだな。
「聖澤正之助の牌は索子の1だよ!家宝にすっぺー!」
「おお、いきなりどうした十四松?」
「なんでもないっすよぉ!!!」