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【おそ松さん】月下に咲くは六色の花

第24章 戦士の安らげる場所〜麻雀牌は愛を語る編〜



「ノンノンノン!ブラザーそれはないんじゃな...」

「さーて、じゃあ誰が親やる?」

俺の言葉を遮ったのは、トド松だ。

「とりあえず、無難にサイコロで決めたらよくない?」

パチリと指を鳴らして、サイコロを手のひらで転がし始めるチョロ松

へいへい、ブラザー
神々しい光を輝かせる俺をおいてゲームを進めようとするなんて

...罪だぜ?

「んじゃ、お兄ちゃん1がでたら親ねー?」

「じゃあ僕14!」

「十四松兄さん、14はサイコロにはないよ?あ、僕は6ね?」

いつもの本気のボケ発言を正しながら、十四松兄さんは5が出たら親ねと笑うトド松

トド松、何故だ?
俺のときは冷たくあっそうと言ってくれるのはいい方で、スマホ画面とランデブーしているのに、何故十四松にはそんなに優しいんだ?

「んじゃ僕は必然的に3ってことか、ねぇ滅茶苦茶ロープ痕いたくてヒリヒリするんだけど、これどうしてくれんの?」

「パパッと治せばいいじゃん、パパッとライスみたいにさ」

麻雀牌を並べ始めながら、話をするチョロ松とおそ松。

「いや、自分の傷自分で治したとして、力使って疲弊するからプラスマイナス0なんだけど」

俺のことを完全無視しながら、ゲームを進めていく。虚しいから解説するが、親とはなんなのかというと、麻雀には親と子があって、4人の中で親が1人、子が3人で行われる。この親は、上がった時の点数が普通つまりは、子の時より1.2倍ほど多い。

じゃあ親になったら、勝ち組じゃん?
ノンノン、そうではないんだ。

人生は良い事ばかりではない、自分が親である時に、子が先に上がった時は持っていかれる点数がほかの子よりも高い。

点数の条件も上がり方によって左右されるのだが、親の時に点数を稼げるのが理想だ。

点数を、稼ぐには強い手を作ることが大切だ。

しかし、麻雀は強い手をつくるよりも、いかに早く上がれるかが勝負を決める大切なところとも言われている。
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