第24章 戦士の安らげる場所〜麻雀牌は愛を語る編〜
「フッ!待たせたなカラ松girl達!次の章の主役はそう!この俺!そして、ヒロインはレディ、君さ」
何故だか、カメラをまわしながら王様の玉座風の椅子でカラ松は足を組む。そのサングラスの奥に、彼は何を見ているのだろうか?
何を写しているのだろうか?
「そんなに見つめるな、俺の、俺のハートが!!脈打っている!」
ヴァンパイアという設定を除けば、ただのイタいナルシストな男だ。心臓が脈打つのは当たり前の事なのだが、いかんせん彼はどんな事でもドラマチックにしたがる厄介な癖がある。
「フッ!では愛の歌でも一曲歌おうか!」
今指を必死で動かしているであろうこの作品の作者は、カラ松という男が嫌いな訳ではない。どちらかと言えば好きの部類だろう。しかし彼という男を語るには、私の指先だけでは足らないのだ。彼のイタさ、理不尽さ、イタさを語るにはどうにも文章表現という高い壁に挑まなくてはならない。いわば深い沼のようなものに沈まなければ、彼の世界は語れないのだ。
「さぁて、では歌います!聴いてくれカラ松ガールズ!俺の愛を!」
両手を高く広げ、空を見つめる姿は異常に目がキラリと輝いていて少し悪寒がする。キリッとした眉毛が凛々しいが、行動が言葉にできないほど馬鹿げている為か安定のイタさでしかない。
「どうでもいいけど、僕の話の後ってどうして毎回カラ松なの?」
あきれ顔のチョロ松、小っ恥ずかしい過去をさらされているためか、もはや今の彼に恐れるものはない。
「なにこのナレーション?っていうか、言葉にできない文章表現、読んでくれてる人全員が苦笑いするよこんなの!」
人とは、時にふざけてしまいたいものである。
「だから僕の後って、いっつもカラ松の話なの!?」
「ブラザー!ついに開いてしまったな!触れてはいけない真実に!!」
真実が露見されるのは、案外こういう何でもない時なのかもしれない。
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カラ松を幸せにしてあげよう企画です!
中身は読んでからのお楽しみ!
カラ松以外もちょこっと出るかもしれません。
そんなこんな無くしたら、通常運転です!