第23章 3時のおやつは愛をこめて
それは、ある晴れた爽やかな冬晴れの日のことじゃった。
そろそろクリスマスだな、リア充全員爆破しろなんて、みんなで言い合いながら朝食をとっていた時に、やって来た1人の人物。
それを見て、みんなで朝食のトーストを一斉に落とした。
僕は、薄くバターを塗ったトーストを落とした。
おそ松は苺ジャムをぬったトーストを落とす。
「おっとと、ジャム面が下に落ちてないからラッキー!」
カラ松は、多めにバターを塗ったトーストを落とし。
「おおお!バターがバターの面が下に、ああ、神よ貴方は残酷だ!俺のゴールドエクセンツ食パンが!」
一松はチーズトーストを落とし。
十四松は一松が落としかけたパンを見事キャッチしたが、自分のパンを落とした。
トド松は、おっきい目を見開いて小倉トーストをさしたままのフォークを落とす。
「ねぇ、これ一体どういう状況なの?」
僕はそういって、凍りつく。
その場にいたほとんど全員が困り果てたような顔をしてた。
「チョロ松、お兄ちゃんにも全然わかんない」
「hu-aiyuu-!どうなってるんだ?」
毎回思うんだけど、二人とも一応長男と次男だよね?
なんでそんなに抜けてるの?
もうちょっとそういう自覚を持ってもいいとおもうんだけど
「不思議なこともあるね!一松にーさん!あっはは!」
「...そうだね」
笑ってる十四松と気だるさ全開の一松。
ハイテンションとローテンションが混ざりあった回答は、いつものことだけど今はそんなことを気にしてる場合ではない。
「もー!兄さん達ほっんっと使えないんだから!鈴音ちゃんがこんなことになってるのに、なんでそんな馬鹿なの?」
至極真っ当なことを言うトド松、うん、的を射てるよ、すっごい的射てるけど...
「鈴音ちゃんこんなになっちゃって!誰!こんなイタズラしたのは!吐け!」
そういいながら、ひょいっと鈴音ちゃんらしき人物を持ち上げる。
僕の頬に、手がピタピタとつけられる。
「おじちゃん、誰?」
小首を傾げて、愛らしい瞳で僕を見つめる可愛い女の子。