第5章 スパンコールは優しさの煌めき
カラ松が私の髪に優しく口づけを落とす。
なにこいつ....
普通にしてたら、かっこいいこともないようなこともない。
少し妬けるなとか普通そんなさらっと言えるもんなんだろうか....
あっ、でもこいつ頭のなかでぜってーイタい台詞考えてるわー。
ともかく、はやくチョロ松くんのところに行って見てもらわないと......
私のせいだから、出来る限りの事はしてあげたい。
また血を吸われてしまうかもしれないけど....
がしかし....
「レディ、せっかくのフルムーンじゃないか.... 俺と共にこのビューティフルなムーンをエンジョイしようじゃないか!」
....カッチーン
ふざけてんじゃねえぞ、クソ松....
こちとら心配して心配して心配しまくったのに
挙げ句のはてに泣くまでしたりして....
なにがエンジョイだクソッタレ!
ふざけてんじゃねえぞクソ松がぁぁぁ!!
しかもなんだ、そのどや顔は?
イライラするんじゃ!ボケえええ!!!
私の怒りの沸点は確実にぶっ飛びました。