第21章 ハロウィンの夜は危険がいっぱい?
うわちゃー、スッゴい声援じゃんか。
お兄ちゃんの立場なくね?
「や、やべぇ!マジやべぇ!なにあのイケメン!」
トト子ちゃんなんか、目がハートだよぉ?完全に俺の立場ないじゃん!
それにしても、チョロちゃんが自分からバイオリン弾くとかレアだな。
一松と十四松も手を貸したみたいだし、あのイケメン
頭の中で色んなピースを当てはめていく。
弟達が手を貸す相手、そういえば鈴音は見当たらない、遅れてパーティーに現れた、トト子ちゃんを断ってわざわざアザゼルをダンスに誘った。
それって
絶対に鈴音じゃん!鈴音以外あり得ないじゃん!なにそれ!
お兄ちゃんショックで灰になっちゃいそうなんだけど!
てゆうか、どうやってあんなイケメンになったの、ってそれ俺じゃん!俺のせいじゃん!
変身薬なんて渡すんじゃなかった。
いっそ、美女薬ケモ耳発情期バージョンとか渡すべきだった。ちょっと妄想してみる。
そしたら...
「おそ松、鈴音ここがムズムズするの」
ふあふあの尻尾を腰にくるっと巻きながら、ぎゅうっと股間をおさえる鈴音
「ふーん?ここってどこぉ?お兄ちゃん、ちゃあんと教えてくれなきゃわかんないなぁ?それに猫なんだから、話し方もおかしいんじゃない?」
俺がにやっとしながらそう言ったら、鈴音はもじもじしながらソコを開いて
「そんな恥ずかしいこと、言わせないで欲しい...にゃん」
目を潤ませて、頬を紅くしてそう言ってくるんだ。
いつも強気なのに!いつも強気なのに!
大事なことなんで三回いっちゃお!
いつも強気なのにいいいぃぃぃ!!
ダメだ、おそ松くんのマグナムが火をふいちゃうよ。
何発もやっちゃう、なにこの幸せな展開!
鈴音を見ながらそんな妄想にふけっていると
「きゃっ!おそ松くん鼻血でてる!ま、まさかそっちの気があるの?」
クズを見るような目付きで、トト子ちゃんに言われた。
「誤解!それ誤解!俺はちゃんと女の子が好きだから!むしろ女の子でないとムラムラしないから!」
「やだぁー、どっちにしてもクズにかわりなぁーい」
微笑みながら、右ストレートをお見舞いされた。