第5章 スパンコールは優しさの煌めき
「平気..なわけないよね.... ごめんなさい」
....心配そうな顔で覗きこまれて心拍が上昇する
「レディ.... 」
瞳から美しい星屑が溢れる。
あぁ、そんなに俺を心配してくれているのか....
「.... 怪我は?」
俺の問い掛けにフルフルと首を横にふる。
「.... ごめんなさい」
柔らかい頬を撫でれば、その温もりを確かめるようにそっと手を触れられる。
冷たい手だ。
だが、暖かい。
「レディ、大丈夫。俺は大丈夫だから、そんなに星屑をこぼさないでくれ.... 美しい瞳が兎のように赤に染まってしまうだろう?」
後から後から溢れる星屑
何度拭っても止まらない
「言ってること、イタいよ..... イタ松.... 」
ふっ....
相変わらず手厳しいレディだ。
だが、それも悪くはない.... か....
「怪我がなくて.... よかった.... 」
穏やかに笑えば、首を振られる
「カラ松が、無事じゃない」
そんな悲しそうな顔をして
俺は血を吸われている時に、助けてやれなかったのに....
「すまない.... 助けてやれなくて.... 痛かったな.... 」
優しく首筋をなぞれば、またフルフルと首を横にふる。