第21章 ハロウィンの夜は危険がいっぱい?
スタスタと歩いていけば、謎の緑色の髪の知的イケメンとピンク色の可愛いイケメンが戦ってた。
「チョロ松兄さん、ほらほらもっとうっておいでよ?そんなんじゃ当たらないよ!」
「全く、そうやって煽って僕の思考を鈍らせる気ですね?その手にはのりませんよ!トド松!」
喧嘩をしているはずなのに、二人のまわりにキラキラと光が見えた。
とゆうか、あの二人チョロ松くんとトド松くんなんだ。
スゴいな、ハロウィンだからかな。
そしてまわりがバタバタと倒れていくんだけど、大丈夫だろうか。
真横で倒れた魔女の帽子を被った女の子を見てみると、目をハートマークにして昇天している。
幸せそうだなとも思ったけど、思わずその場に膝をついて頭を抱えあげてしまった。
「大丈夫ですか?」
んーっと目を覚ます魔女、どうやら命に別状はないようで心から安心した。
「よかった、いきなり倒れてしまったから。せっかく可愛い格好をしているのに血で汚れてしまって....」
女の子が目を丸くしていたので、ビックリさせてしまったと思いとりあえずにこりと微笑んでみた。
「無事で....よかった....」
「あ、あぁ、ぁああ!!謎のイケメ!?しかも優し.... ぐふっ.... 」
何故か魔女の女の子は鼻血を大量に吹き出し、また気を失ってしまった。
え!?私何したの?なんか悪いことしたの!?
「貴方は誰です!?全く!これ以上被害者を増やしてどうするんですか!!」
上から降ってくる声に、バッと上を向けばそこには緑色の髪のチョロ松くんらしき人物が私を睨んでいた。
「あ、いや、私はそんなつもりは....」
「げんにその子は血を吹き出させているじゃありませんか!全くこれじゃあいつまでたっても収集がつかない!」
いや、そんなことを言われても。
あたりを見舞わせば私の正体を知っているトド松くんらしき人物が消えている。
何処に行きやがったあの野郎!こういう肝心な時に逃げ出しやがって!!