第21章 ハロウィンの夜は危険がいっぱい?
面白いからみてたけど、このままじゃ色々とややこしいことになりそう。
「トッティ!ねえ!なんで血の色って違うのー?ねぇねぇ!」
「それはね?血をとる血管が違うからだよ?十四松にーさん?」
「血管違うと色違うんだ!そうなんだ!」
うん、もうこの話は色々と長くなるし、つまらない理科の授業みたいになっちゃうから終わりね。
「ナイストド松、じゃあオレは殺りに.... 」
にやぁっと口角をあげて、危ない瞳をギラギラさせてる闇松兄さん。
うーわー、鈴音ちゃんのことになるとここまで恐ろしいモンスターになるんだ。
敵にまわしたらヤバそう。
これから鈴音ちゃんをいじめる時は気を付けないとね。
「まぁまぁ待ってよ、一松兄さん」
そんな危ないモンスターを止めれば、ものすごく嫌そうな顔で見つめられる。
「....なんで止めんの?」
にっっぶい!本当ににっっぶいんだから
どいつもこいつも!
「もー!なんでわかんないの!あれ鈴音ちゃんだから!」
指差す方にいるのは、長髪けも耳の美形男子。
「えーーーー!?鈴音ちゃん!?うっそおおぉ!!」
手足をばたつかせて騒ぐ十四松兄さん。
まぁ騒ぎ立てるのも無理はないよね。
完全にビフォーアフターだもん、僕もビックリした。
「....あれ、男なんだけど」
なんでか汗をかいて左右に目を泳がせる一松兄さん。
「うん、男だね?でもあれはまぎれもなく鈴音ちゃん」
「とゆーことは今鈴音ちゃんついてんの!?」
とんでもないクズ発言を無邪気にしちゃうあたりが、十四松兄さんっぽい。
「それは僕にもわからないけど」
「....たとえついていても....」
ぐっと拳を握りしめ、何かと格闘する一松兄さん。
「BLサンドイッチうんまぁ!!」
もしゃもしゃBLサンドイッチを食べながらぶっこむ、十四松兄さん。
安心して、薄い本じゃないからそういう展開は一切ないから!
むしろあったら全力で止めるからね?
させるかこの野郎だから
野郎だけに