第21章 ハロウィンの夜は危険がいっぱい?
ズリズリズリ....
ズリズリズリズリズリズリ....
あーーっ!おっもい!
毎回毎回毎回なんだって僕が後始末係なの!?
三男だから?上二人が馬鹿だから?その下が傍観者だから?さらに下が馬鹿だから?その下....って顔すらまだ出してないじゃん!
ハリセンを片手に、気絶してるカラ松を運ぶ僕。頭にこぶできてるけど、そんなことはお構いなしだ。
いつものことだし
ちなみにこのハリセンは、通称F6IKK
『不滅の六つ子イケメン消え去れ強制解除』
の頭文字をとった略だ。
なんだって皆F6姿になったら性格変わっちゃうのかな?
とくにカラ松、一番めんどくさい
毎回毎回注意して後始末しなきゃいけない僕の身にもなって欲しいんだけど!
「チョロ松にいさーーん」
僕の名前を呼んで駆け寄ってくるのは、面倒ごとが起こる前に駆けつけて欲しかったトド松だ。
「トド松お前このクソ忙しい時に、何処で油売ってたの?三馬鹿に対してツッコミ一人の状況ってしんどいってわかってるよね?!」
「もー、怒っちゃ嫌だよ?チョロ松兄さんなら一人で大丈夫でしょ?ね?」
うるうるしながら純粋な目で僕を見てくる。
一言で言うならばあざとい。
てゆーか全然大丈夫じゃないし!
もう客の半分以上はレッドカーペットに沈んだよ!
昇天して、二度と戻ってこれない奴までいるからね!?
わかる!?わかってる!?
「これの何処が大丈夫か説明してみろ、アザトッティ」
「えへっ、ごめんなさーい」
可愛くねぇんだよ!全く可愛くないわ!
「チョロ松兄さんが大変だったのはわかってたよ?だって、F6化したカラ松兄さんの背後をとって強制解除しようとしてたけど、正拳しらはどりで受け止められて、投げられた後に自分もF6化からのクイズバトルしてそれからあれがああなってこうなって....」
「見てたんなら手伝ってよ!!」
本当にどいつもこいつも、僕をなんだと思ってんの!?
兄弟の何でも後片付け係じゃないんだよ!?