第21章 ハロウィンの夜は危険がいっぱい?
「漆黒の夜が俺を呼んでいる....さぁガール達準備はいいか?」
マイクでそっと囁けば、きゃーー!!!と黄色い声援がパーティー内を包む。
「カラ松様素敵ー!」
「男の中の男ー!」
ふっ、モテる男は辛いな
だがそれもディスティニー、カラ松ガール達が俺を求めるなら
期待に応える、それが俺....だろ?
「カラ松様のいーところ見せてぇぇ!」
「そんなに欲しいのか?」
俺の一言に、たくさんのカラ松ガール達が一斉に大きな声をあげる。
『欲しいでーーーーーーーす!!!』
オーケーわかったぜ、なら見せてやる。
俺のいーところを.... な
指をパチンと鳴らせば、白い煙に包まれる。
おっとぉ、変身中は覗いちゃダメだぜ?
刺激が強すぎる....だろ?
白い煙の後に現れる姿は、深い藍色の髪にスラッとした長身
黒と青のタキシードが、ふわっと揺れて一陣の風を巻き起こす。
いつもの理不尽に巻き込まれる俺じゃない。
「おい、ブスども!お前らが愛してるのは誰だ?」
肉に肉を巻いて食べる、肉食系肉!松野カラ松!
『カラ松様でぇぇぇす!!!』
全員が一斉に俺の名前を呼ぶ。
「けっ、気持ちわりぃ。そんな気持ちわりぃこと言う奴は俺が食うぞ?」
ぺろっと唇を舐めて見せれば、レッドカーペットが床じゅうに広がり。
そこに倒れ伏すのは、魑魅魍魎、モンスター
全員が全員、目をハートマークにして昇天している。
かろうじで立っている奴もいるな?
褒美でもくれてやるか?
「おいブス共、一度しか言わねぇよく聞け?俺に血を捧げろ、他の奴に吸わすんじゃねぇぞ?お前の血は俺のもんだ」
「い、いやぁぁぁあんんん!!」
その一言に、残っていた少人数の女も床に倒れ伏す。
まぁ、俺が本当に血を吸いたいのは....
言わなくてもわかんだろ?
ただ一人なんだがな....?
「チッ、あのブスどこに行きやがった.... 」
鈴音....
見つけたらただじゃすまねぇ、1滴残らず俺が飲み尽くしてやるよ。
もうやめてって泣いても全部貪ってやるから、覚悟しろよ?