第5章 スパンコールは優しさの煌めき
....とりあえず進むか。
幸いにもほぼほぼ一本道の廊下。
こういうときは、とりあえず進んでみるに限る....
そして大通りに適当に出たら、なんとなく道もわかるはず。
それでいつも失敗してさらに道に迷い、誰かに電話して道聞くはめになるんだけどね。
さすがに異次元で迷ったなんて言ったら、ついに頭が逝ってしまったのかと心配されるに違いない。
ここじゃGoog●eマップも使えないし、そもそもスマホがない。服もない。
よって時間もわからないし、寒い。
幸いなのは、チョロ松くんのおかげか貧血とか体に害はないってこと。
イライラが募る。
拐われるわ、二日連チャンで血は吸われるわ、ワケわかんないセクハラは受けるわ、首輪はつけられるわ、殺されかけるわ。
あげくのはてに異次元で迷子?
笑えねぇ....
厄日で片付けられないでしょ、これさ....
ほとんど、馬鹿松(おそ松)のせいだが....
今度会ったら二、三発殴るか?
いや生ぬるいな....
にんにくを投げつける....?
いやいやいや、生ぬるい生ぬるい
そうだ心臓の上にぶっとい杭を打ち付けて消滅させてやろう....
あんにゃろう覚えとけよ....