第19章 金木犀の香りはデートの予感?
「あーあ、トド松怒らせちゃったぁー」
空中から声が聞こえたと思って上を向けば、宙に浮く赤いパーカーが目にはいる。
「覗き見してたの?変態」
一言そういって、部屋を出ていこうとしたら扉がバタンと閉まった。
「....なに?」
じとっとした目でおそ松を睨み付ける。
今の私は最高に機嫌が悪い。
「俺思うんだけど、今回のは鈴音が悪いと思うんだよねー」
毎回毎回思うんだけど、こいつはどうしてこうも人の神経を逆なでするのが上手いのか
「あんたに関係ないじゃん」
冷たくいい放てば、イライラが募る
なんでこんなにイライラしなきゃなんないのか、わかんない。
「んー、生理?イライラしすぎじゃね?」
ケタケタ笑ってなんてデリカシーの欠片もないことをいい放つんだこの馬鹿は....
「違うわ!マジで死んでくんない?本当にウザったいんだけど」
「いや?わかるよ?生理じゃないかそうかなんて、ほら俺たちヴァンパイアだし」
....なにそれ、今とゆうかそんな事実知りたくなかったわ!
とゆーことはなにか?
全員が私の生理の時知ってるってこと!?
嫌だ!そんなの嫌!
「鈴音が生理の時は、甘んまぁい匂いがすんだよ?ほんと、何回襲ってやろうかと思ったことか.... 」
うん、もうあれだよね
これセクシャルハラスメントだよね。
「お前にデリカシーという文字はないのか?ニンニクにまみれて直射日光を干からびるほど浴びろ、そして土に還れ、輪廻の輪から外れて二度と転生してくんな」