第18章 お茶会にはイチョウを添えて
「毎年ね!この季節の僕のお楽しみ!!あ!あとね!このモンブランに使ってもらった栗も僕が採ってきた!」
や、野生児....
いや野生の天使?
「イガイガがすごかったんだぁ!今度そのイガイガやきうボールにつけようと思って!」
いや、ボールつぶれるよね
てゆうかそんなので武装したら、キャッチした時に手がとんでもないことになるよね?
「すごいでしょ?それで今度カラ松兄さんとキャッチボールするんだぁ!あっははっ!」
イタいやつが、イタいというシュールな絵面が簡単に浮かぶよね。
good-byeカラ松girlとか、言い出すんだろうな....
なんでだろう、今の回想に一松くんが乱入してきてイガグリボールをカラ松に大量に投げてるんだけど....
「楽しみー!!」
太陽みたいにキラキラした笑顔の十四松くん、たとえカラ松が血まみれになったとしても....
この笑顔を壊すより全然いい!
柔らかい香りに包まれながらお茶を飲む。
「じゃあ次はスコーン!!」
はぐはぐと美味しそうにスコーンを食べる十四松くん。
「スコーン美味しい??」
「めっちゃウマイよ!ホームラン打てそうなくらい!」
十四松くんって、本当に美味しそうに食べるから美味しいものがもっと美味しくなる。
「鈴音ちゃん!美味しいね!!」
「うん!すっごい美味しい!」
そして最後に二人で口にいれるのは黄色い栗の乗ったモンブラン。
「洋菓子はうまいなぁ!」
「十四松くん、洋菓子じゃなくて」
「「スススススイーツ!」」
二人でハモりながら笑いあう。
ひらりと1枚、イチョウがテーブルを飾る
可愛い天使とのお茶会はまだ始まったばかり....