第18章 お茶会にはイチョウを添えて
「んーー....」
あれ?僕?
ぱっと目を覚ましたら、柔らかい何かの上に頭が乗ってた!
ごしごしと袖で目をこすると、上に鈴音ちゃんの顔があって
「おっ、よかった。おはよう十四松くん」
笑うキレーな目に僕がうつる
「僕?んーー思い出せない」
ちょっと頭がぼやんとするんだけど、なんだったっけー?
....忘れた!
「十四松くんあれだよ、きっと睡眠不足なんだよ!!疲れてるの!」
鈴音ちゃんはそういって僕の頭を撫でる。
えへへ、嬉しいっす
でも、なんでそんなに冷や汗かいてんのー?
ぱっかりと口を開けたままジーっとみれば、ますます冷や汗が止まらなくなるみたい
んーー?
「じゅ!十四松くん!お腹すいちゃったな!はやくお茶しよっ!!」
急かされて僕は起こされた
まっ!いっか!!
両足を空中にあげて、ぶんっと降り下ろした勢いでぱっと僕は立ち上がる。
なんかお腹減ってなかったけど、今は小腹がすいた!
テーブルの上をみたら、カラ松兄さんの結界が張ってあった!
「?あれ?カラ松兄さんきたの?」
「え?あー違うよ?これのせい?」
さっと差し出された懐中時計をみて、あーっそれっすなと笑う
「スンゲー!めっちゃくちゃキラキラしてるね!」
「いや、キラキラしてて眩しいよ....それでもってイタい」
え!!?鈴音ちゃんどっかイタいの!?
「大丈夫!?チョロ松兄さんのとこまで乗ってく!?」