第18章 お茶会にはイチョウを添えて
!!!?!
何をしようとしてるんだ!十四松くん!
「ちょっちょちょちょ、ストップ!ストップ!」
黄色いパーカーの下から、チラリと見える割れてる腹筋、い、意外だ。
じゃなくて!
「なんで服を脱ごうとしてるの!?」
恥ずかしさの余り、十四松くんのパーカーを握って下にぎゅうっと下げてお腹を隠す。
「えっと、えっとね、その実は僕、味見いっぱいしちゃって....そのちょっとお腹いっぱい.... 」
モジモジしながら、パーカーの袖で顔を隠す十四松くん。
ん?つまり?
「もしかして、このサンドイッチとかって十四松くんが作ったの?」
その言葉に、今度は勢いよくパーカーの中に顔を隠す十四松くん。
....か
.... か
可愛い、可愛すぎる....
なんだこの生き物、なんだこの生物、なんだこいつは
そうです十四松くんです。
そうっとパーカーの首もとを持って、下へとずらしていけば顔を真っ赤にしてる十四松くんが見えた。
「私の為にしてくれたんだよね?」
優しく諭すように聴いてみる。
そしたら、黙ってこくんこくんと頷く。
バレちゃったことが恥ずかしいんだろうけども、どうして恥ずかしいのかよくわからない。
僕がつくったんだよーって笑いながら言いそうな感じなのにな?
どうやら彼の恥ずかしいと感じる沸点は、少しだけズレているようだ。
そんなところもまた、彼の魅力なのだろう。
いやむしろ、可愛すぎる。