第18章 お茶会にはイチョウを添えて
「うわあ!すっごい!!」
沢山のお菓子が、切り株のテーブルに集まってくる!
三段になっているお皿は、下から
サンドイッチにスコーン、そして一番上はケーキ!
気になるのはサンドイッチの色!
黒!真っ黒!
「サンドイッチ、めちゃくちゃ黒いね?しかもコウモリがた!」
「あっ!これはね!」
ポケットからゴソゴソと何かしらのメモを取りだし、例の爽やかな声で読み始める十四松くん
「このサンドイッチはハロウィンの夜をイメージして、パン生地に竹炭を練り込みじっくり焼き上げ、シュダーチーズとハム、きゅうりを挟んだものと、ふあふあの玉子とケチャップの二種類です....だって!」
何故だろう、きいてるだけでよだれが出そうなんだけど!
「ものすごく美味しそう!十四松くん一緒食べよう!」
そしたら何故か、ピタリととまる十四松くん
あれ?なんか困ってる?
「えと、えーとね、僕.... 」
何かを隠してるようで、それがとても気になった。
「ごめん、なんか困らせるようなこと言っちゃったかな?」
なんて言ったら、ぶんぶんと首がもげてしまうんじゃないかってほど横にふってる。
「十四松くん、そんなに首をふったら首がもげちゃうよ?言ってくれなきゃわからないから、教えて欲しいな?」
私の言葉に、こくりと頷いてばっと立ち上がる。
何をするんだろうと首を傾げてたら、いきなりパーカーを脱ごうとし出した。