第18章 お茶会にはイチョウを添えて
鈴音ちゃんを探して歩いてたら、窓から空を見ていた鈴音ちゃんを発見!
「鈴音ちゃぁあーーーん!」
大きな声で名前を呼べば、こちらに気づいたのか手を振ってくれた!
....ん....
なんだろ、悲しい匂いがする
イチョウ並木がざわざわとざわめく、そっと目をつむって、イチョウさんとお話
えっ?木と話せるのかって?
うん!話せるよ!
自分のお庭の福寿草とずっと話してたら、いつのまにか植物と話せるようになってたんだ!
あっははっ!不思議だね!
ふんふんと事情を聞いて、僕は口を開けたまま眉を少し下げる。
そっかぁ、鈴音ちゃんとっても悲しいことをいわれちゃったんだね?
そうでなくても、最近どこか元気がなかった鈴音ちゃん
元気になって欲しくて、いっぱいいっぱい考えて
そうだ!って思ってお茶会をしようと思ってたのに....
少しその場で考えてたら、僕のアンテナがピコん!となった!
僕はバッと両手を開いておっきい声で鈴音ちゃんを呼んだ!
「鈴音ちゃーーーん!僕の胸に飛び込んでおいでーー!!!」
....あれ?
女の子にはこういう台詞がいいんだぜ、ブラザーってカラ松兄さん言ってたのにな。
そういったら、一瞬時が止まったみたいになった!
あっ!そっか!
「僕がぜっったい受け止めマッスルぅ~!!」