第18章 お茶会にはイチョウを添えて
ベルフェゴールのやつ、オレがこういうやつ食えないの知ってて作りやがって....
いや、可愛いけどさ....
「それにしても、ベルフェゴール変わったよね?あんなに鈴音ちゃんになついてさ」
チョロ松の一言にそちらを向く。
鈴音になつく?
「ふっ....さすがカラ松レディ、悪魔さえてなづけてしまうとわ.... 惚れ直したぜ....」
「だいたい毎朝鈴音ちゃんの部屋にいるんだよね?僕、ちょっと妬けちゃうや」
クソ松をスルーしてぷうっと頬を膨らませる
トド松、けっ!目が笑ってねぇぞ....
ふーん....
「まぁ、仲がいいのはいいことなんじゃね?お兄ちゃんちょっと寂しいけど」
まぁ、鈴音に友達ができるのはいいことだけどさ。
俺なんて要らなくなったりすんのかな、ベルフェゴールとは同じネコだし
まぁ、こんなゴミくずよりあっちのほうが数千倍いいよね....
「一松兄さん!」
そんなこと考えてたら知らないうちに皿が空になってて、隣には十四松が口をもぐもぐさせてた。
「兄さんは兄さん、ベルフェゴールはベルフェゴールだよ!」
満面な笑みでそう言われた。
....十四松、やっぱりお前は十四松というジャンルだわ
「....そんなこと、わかってる」
にやぁと笑いながらそういえば、十四松は大きい口をパカッとあけて笑う。
ありがとうな、十四松