第18章 お茶会にはイチョウを添えて
オレ、松野一松....
朝から低血圧で死にそうなんだけど....
「うっせー!クソ松!テメェのヘアーなんぞどうでもいい!死ね!」
ほんと、朝からぎゃーぎゃーうるさいよね....
それよりも今オレは重大な問題に直面している。
「じゅうしまーつ!次はバターが手にって!ぁぁぁあ!!俺の、パーフェクトファッションが!!」
「あっははっ!ちょううるさいね!」
....そう、オレは今重大な問題に直面している。
ブルブルと震える手、その手に握られたフォークとナイフ....
オレの目の前にあるソレを見つめながら、オレは硬直している。
「....ネコ」
パンケーキの一番上にある猫型のパンケーキを見て、オレは固まっていた。
....何故って?
猫型のパンケーキと目が合う、効果音をつけるとするならば[にゃーーん❤]
それを見つめる。
[にゃーん❤]
見つめる
[にゃーん❤]
........く
....く....
....食えるかぁぁぁあ!!
心の中で悶絶しながら、頭を抱える
なにこれ!なんの冗談!?なんの拷問!?
オレにネコを食わせる気?!冗談じゃない!
「んーっ!おいっしぃ!あれ?一松兄さん食べないの?」
きゅるるんと可愛いこぶりながら、ケーキカットしたネコをもふもふ食うトド松
けっ!ドライモンスターが、いくら可愛いの皮をかぶっても中身はドライモンスターだな
「どうしたブラザー!食欲がないのか?なんなら俺が.... 」
すかさずフォークを投げる。
「黙ってろクソ松、てゆーか死ね、そして灰になってこの地上からいっぺんの存在も残すな」