第17章 水の底でダンスを....
「ダメ、絶対ダメ」
はい、今の状況を軽く説明しますね。
ハロウィンパーティーを聞き付けた私は、その主催者である馬鹿松ことおそ松にお願いしたんですよ。
それなのにこのケチ松の野郎が、ダメって言うんです。
「どうしてさ?隅っこでご馳走食べるくらいいいじゃんか!ケチ松!」
「ダメなもんはダーメ」
諦めきれないし、ここで食い下がるわけにはいかない!
何故って?
そんなの決まってる!松代さんだよ!あの松代さんがはりきるんだよ!
どんなすんばらしい料理が出てくるのか、想像しただけでもうたまらん!
たとえキャラ崩壊を起こしたとしても、この際どうだっていい!
「お願い、メイドの仕事もちゃんとするから!」
じっと見つめてお願いのポーズ。
うげろ、自分でやってて気持ちわりぃ。
「口からよだれ出てるよー」
にししっと笑いながら、ずずっとコーヒーをすすっている。くそっ、人が下手に出てれば調子に乗りやがって!
「そんな卑しい子は、パーティーに参加させませーん」
「なっ!酷い!わかった!あれでしょ!ごちそうを独り占めする気でしょ!?ケチ!ケチ松!」
もういい、こうなったら意地でも....
「はー、んじゃ2つ俺の出す条件を飲んでくれたら、考えないこともないけどさ?どっする?」
嫌な予感しかしないんだけど、なに?
死ぬの?ハロウィンパーティーごときで?
これなにかしらのフラグだよね?
フラグを踏んだらさようならだよね?
お約束のフラグ、だがここで食い下がる私じゃない。
全ては....
ご馳走のために!!