第17章 水の底でダンスを....
「ねぇ?十四松くん?ハロウィンってなんのイベントかちゃんとわかってる?」
その一言に満面の笑みを浮かべて
「うん!知ってるよ!あれでしょ!スイカを顔みたいに削って、トリックオワデンジャラス!って言って甲子園の土をむしりとるイベントでしょ!!?」
スイカじゃなくて、カボチャだね?
そしてTrick or trieatだよね?
イタズラか危険かだったら、もう逃げ場ないもんね?
そして甲子園の土は夏のイベントかな?
むしりとるというか、ほるというか入れるというか。
うん、所々間違っててもうなにがやりたいのかわかんなくなってるね!
「あのねあのね!皆で踊ったりするんだよ!なんだっけ?えーとぶどう会?そう!葡萄会だ!」
ぶどう会?
うん、美味しそうだけど、きっと舞踏会の間違えだね!
「そっか、楽しそうだね」
ダンスなんて言われても、踊れるわけもないし、楽しいと言われてもなぁ。
「いっぱい、ごちそうが出るんだよ!その日は母さんがはりきるから!」
....な、ん、で、す、と、?
松代さんが、あの松代さんが張り切る?
「それ、マジ?」
「マジマジマジマジ!マジだよぉぉ!」
「楽しみ....うふふ.... 」
ご馳走!!!
「はっはー!鈴音ちゃん笑ったぁ!でもよだれもたれてるよ!!」
はっとしながら、急いで口をふく。
「十四松くん、とりあえず芋でも焼こうか?」
「わっふぅーい!焼き芋!焼き芋!」