第17章 水の底でダンスを....
「どわっはっは!ふっかふっかじゃー!!」
満面の笑みで落ち葉を泳ぐ十四松くん。
せっかく集まってたのに....
可愛い、たまらん!だから別にいい!ノープログレム!!
毎回しつこいですが、私はとかく純粋な十四松くんに弱い
「十四松くん!せっかく集めたのに、またこんなにして!」
でも怒る、一応
「あっ、鈴音ちゃんも僕と遊ぼーよぉ!!」
キラキラと笑顔を輝かせて私を呼ぶ十四松くん。もう怒れないでしょ!?ほんと怒れないよね!!
「どうしたの?なんか....元気ない」
ざざっと落ち葉が音をたてたかと思うと、目の前に十四松くんの顔
しかもドアップ!
うぎゃあっ!!
「い、いやなんでもない」
本当、こういうところ何処か鋭いんだよね。
野生の勘とでもいうんだろうか?
「無理....しないで?」
長いパーカーの袖で口を隠しながら、心配そうにしゅんとする姿がとんでもなく可愛い。
「平気だよ、ねっ?」
思わず十四松くんの頭を撫でれば、嬉しそうな顔をする。
うん、もう大丈夫
「そだ!鈴音ちゃんがもっともーっと元気になれるお話してあげる!」
ばっと両手を広げ大きな口を開けて、何故か空に向かって叫ぶ。
「このお屋敷でハロウィンパーティーするんだよぉぉ!!!」
おおっ、なんかヴァンパイアらしいイベントだ。楽だよね、仮装なんかしなくてもみんなそのまんまで、仮装になるもん....
....って
........ん?